チェジュ航空 松山⇔ソウル線 惨事後の利用状況は?
旅行サービス手配事業部です。
昨年末、ムアン国際空港でバードストライクによる大惨事が発生しました。
当事者となってしまったチェジュ航空は松山空港にも定期便で毎日2往復を運航しています。
今回事故にあった機体 (登録番号HL8088) も最後昨年11月10日に松山空港に7C1771 1772 1703 1704便として飛来していました。
報道によるとチェジュ航空では事故後に国内線国際線を問わず多数のキャンセルが発生したそうです。
年が明けて2025年。
松山ソウル線に事故の影響がどこまで及んでいるか、当社スタッフが実際に搭乗してみました。
2025年1月現在のダイヤはこんな感じです。
午前便
7C1772 ソウル(ICN) 07:00 ー 松山(MYJ) 08:40 (毎日)
7C1771 松山(MYJ) 9:40 ーソウル(ICN) 11:15 (毎日)
午後便
7C1704 ソウル(ICN) 13:05 ー松山(MYJ) 14:40 (毎日)
7C1703 松山(MYJ) 15:40 ーソウル(ICN) 17:35 (毎日)
今回利用したのは往路が1月6日の7C1772便、復路が1月8日の7C1703便です。
朝の松山発は9時40分です。搭乗率はパッと見た感じでは50パーセントくらい。平日の朝なので多い方でしょうか。乗り込んだのはアンドン市(安東市)をPRするためのステッカーが貼られた機体でした。エンジン始動の際に「ガソリンの臭いは一時的なものですぐに消滅します」とのアナウンスがありました。この文言は過去にはなかったと思います。
松山空港を陸に向かって離陸し山口、福岡、対馬、釜山、大邱、水原の上空を飛ぶこと1時間23分。何事もなくインチョン国際空港に到着。飛行中に特に危険性を感じる事もありませんでした。
機内はこんな雰囲気でした。ヘッドレストカバーにはインドネシアとウズベキスタンに新規就航する旨がかかれたPRも。通常モードです。
そして復路。出発は第1ターミナルのコンコース103番ゲート。
この空港の中でも一番遠いゲートです。
もしかして、乗客が少ないから意図的にこんな遠くのゲートなのか?
13時05分の出発なのでコンコース内のラウンジでランチをして12時40分前にゲートに到着。
待っている人は少ない。やはり大量のキャンセルが発生しているのか。
しかし搭乗が始まると周囲の他のゲートに座っていた人たちが一斉に集まってきて瞬く間に長い列。
その後、飛行中に前方から見たところ搭乗率は感覚で80パーセントくらい。
そしていつものように日本旅券保有者はほんの数名、残りは韓国と欧米系のお客さんです。
結果として往路・復路とも松山線は今回の事故の影響はそこまで受けてないと感じました。
チェジュ航空は運航頻度の高い路線を今後少しづつ減便していくと発表しているようです。
松山路線は今のところは変化はありませんが、今後はわかりません。
仮に減便となった場合、今後のインバウンド需要に影響が発生してくるのではないかと思い当社も注視しています。
松山空港国際3路線の課題
外国側からの利用者ばかりで愛媛側からの利用者が極めて少ないこと。路線が認知されていないのか、県民の海外旅行に対するハードルがまだまだ高すぎるのか。全くわかりません。いつ乗っても日本人旅客はほんの僅かです。愛媛県も日本側からの搭乗率を増やそうといろいろ考えているようですが、残念ながら県民には現在でもほとんど届いてないのが現状でしょう。